外国語の能力は母国語のそれを超えることはない

株式会社水王舎の出口汪氏の記事よりアウトプットさせていただきます。

アインシュタインは、幼児教育に関する講演で早期の外国語教育はやるべきではないと述べている。なぜなら、外国語の能力は母国語のそれを超えることがないので、高度な外国語の能力を身につけたければ、その前に母国語の能力を引き上げる必要があるからです。そうでないと、英語が唯の英単語の暗記となってしまいます。ましてや今の子供たちは十分な国語力を身につけていません。まずは英語よりも国語力と考えた方がよいでしょう。

しかし、全てがいけないということではないのです。英語の「音」は脳に刷り込むことが望ましいのです。なぜ英語を喋ることができないのか?それは、聞き取ることができないからなのです。日本人のあかちゃんが親の言葉を聞き続けて言葉を発し、理解できるようになるのと同じでまずは聞くことが大事です。

英会話に限るならば、英語の音さえ聞き取れたなら、単語だけでも何とか通じるものです。でも難解な英語の文章を読んだり書いたりするには、それだけでは十分ではありません。英語は日本語以上に論理的な言語なので、すでに日本語で論理力を身につけていれば、英語のかなりの部分は習得済みなのです。

英語の論文を読み書きするには、英語力よりもむしろ論理力が必要となります。幼児期から論理力を養成しておけば、将来英語の論文を読み書きする必要が生じたとしても、一定の訓練だけで十分通用するのです。まさに論理力(国語力)は全ての教科の土台となるのです。