中3、高1こそ大学入試を知っておこう!

大学入試まではまだ時間がある?

 高校に進学すると、多くの人は「よし、頑張るぞ!」という意欲を持っているものですが、しばらくたつとその気持ちを忘れてしまう人が多いですね。中3と高1の学校外での勉強時間を、平日と休日に分けて比較した調査があるのですが、高校入試を控えた中3生は、平日でも1~3時間行っている人が半数以上いるのに対し、高1生の半数以上が、平日と休日ともに勉強時間を1時間未満しか取っていないという結果があります。

 高1では、平日と休日ともに「勉強しない」という人が20%を超えているという調査結果があります。「学習習慣」は、学力を定着させるためにとても重要ですが、高校生になるとせっかくの学習習慣を手放してしまう人が多い傾向があります。「大学入試まではまだ時間がある。焦らないで大丈夫。」とういことなのかもしれません

高1の成績は受験に直結している!

大学には様々な入試方法があり、中には調査書に記載されている高校での成績の平均、いわゆる「評定平均」だけで、ほぼ合格が決まる入試方式もあります。そこで気をつけたいのが、大学入試で評価の対象となるは何年生の成績か?ということです。大学入試で評価されるのは、高1~高3の1学期までの成績です。(因みに都立高校の入試は中3の2学期の成績です。)

これらの期間の成績を平均したものが評定平均として大学入試での判断基準となるため、高3の成績の割合は少なくなります。つまり、評定平均では高1と高2の成績の比重が高くなるということです。だからこそ、高校入試終了後からしっかりとスタートをきることが重要であるといえます。高校入試に向けて身に着けた学習習慣を0にしてしまうのはもったいないことです。高校入試直前と同じような勉強時間を確保するのは難しいかもしれませんが、せっかく作った学習習慣を高校入学後も継続させて、高校生活を送ることが大切なのです。