都立高校入試は内申点が重要

都立高校入試では内申点(調査書点)というものが超重要になります。

まず第一にある程度の内申点がないと行きたい高校にいけません。

ある程度の内申点というのは自身の行きたい高校によって大きく違うのですが、

その高校のレベルがたくなればなるほど内申点が必要になります。

そもそも内申点とは何でしょう?という所から都立高校受験の仕組みを踏まえて解説します。

まず、入試の種類として「推薦選抜」と「一般選抜」に分けられます。

 

◆推薦選抜

・一般推薦と文化・スポーツ等特別推薦がある。

・中学校長の推薦が必要。

・一般推薦は原則として個人面接と集団討論が全員に課され、小論文、作文、実技検査、その他の検査から高校が選んだ1つ以上の検査が実施される。

内申書(調査書)には、中3の成績をもとに評価・評定が記載されます。推薦選抜では主に評定を点数化して内申点とします。また、観点別学習状況の評価を点数化したものを内申点とする高校もあります。

 

◆一般選抜

・原則5教科の学力検査を実施。面接、作文、小論文、実技検査を実施する高校もある。

・国語・数学・英語3教科で自校作成問題を出題する高校もある。

内申点は、9教科の5段階評定をもとに点数化します。

『国』+『英』+『数』+『理』+『社』+{『音』+『美』+『体』+『技・家』}×2

の式で65点満点。

これを300点満点に換算します。

よって、調査書点=300×(自分の内申点÷65) ※小数点以下切捨て

 

学力検査は5教科(500点満点)を700点満点に換算します。

学力検査の点数=(5教科の合計点)×700÷500

 

合否は調査書点+学力検査の合計点で決定します。

 

都立高校受験では一般入試にも調査書点(内申点)が3割関係してくるので要注意です。

特に実技4教科は主要5教科の倍の比率になるので、調査書点(内申点)が1ポイント上がると

約10点分の得点が上がることになります。

内申点獲得には定期テスト対策はもちろんのこと、普段の授業態度、提出物はしっかりできているかなど、常日頃から気を付けなければなりません。

 

そして、

副教科をおろそかにしないということがポイントです。

副教科とは音楽・技術家庭科・保健体育・美術の科目のことです。

上記でも述べたように都立の一般入試の調査書点において副教科は2倍されて計算します。

例えは、下の比較表をみてください。

例1 例2
主要5教科 オール5 オール3
副教科 オール3 オール5
300点満点換算 226点 253点

 

例1の場合は65点満点中49点(5科目×5+4科目×3×2)つまり、226点(300点満点)

例2の場合は65点満点中55点(5科目×3+4科目×5×2)つまり、253点(300点満点)

253点と226点で27点の差が生じるのです

ですので、副教科がいかに大事であるかおわかりになるかと思います。

内申点は中学3年生の2学期で決まるので、「3年生になってから頑張ればいいや」と思う生徒がいるかもしれません。しかし、入試の制度、問題の上でも中3から頑張るのでは遅いです。

内申点をつけるのは学校の先生です。その先生がお子さんに抱く印象は、学年・学期をまたいで連続します。

学年・学期ごとにお子さんへの印象を分断することは、先生も人である以上不可能です。

印象が連続する以上、制度がどうあれ、中1から連続して努力を続けていくことが有利だと考えます。

 

明進塾では、お子さんの通知表を診断します。

具体的に何をすれば内申点が上がるのか?

それぞれの教科ごとに分析し適切な指導を行います。